目次
TOEICに特化した英単語帳が必要な理由
TOEIC用以外の単語帳は不要である理由
TOEIC対策には、TOEIC用の単語帳を使うべきです。
その理由は、「効率」にあります。
TOEICに頻出の単語と、英検・TOEFL・大学入試に頻出の英単語は違います。
TOEICに特化していない単語帳を使うと、「覚えなくてもいい」単語まで覚えることになります。それでは効率が悪いのです。
同じ英単語でも、TOEICで出題されやすい「意味」があります。例えば extentionは、大学受験生なら「延長」の意味だけわかっていればOKです。でもTOEICでは、「内線」の意味でも頻出です。
もちろん「覚えなくてもいい」と言ったのは、「TOEIC対策として」という意味です。英語力という視点で見れば、無駄になるわけではありません。
しかし「あれも・これも」覚えようとすると、結局は何も身につきません。英単語なんて、山ほどあります。一気に覚えられる量ではありません。
まずは「TOEIC頻出の英単語」を確実に覚える。他の英単語は、それからでも遅くありません。
語彙力は、TOEICの基礎になります。そのままpart5の語彙問題にもつながるので、ぜひ単語帳はTOEIC用をお使いください。
吹き出し>> TOEIC対策に、TOEIC専用の単語帳を1冊は持っておこう!
TOEIC「非」特化の単語帳
TOEIC専用ではないが、TOEIC対策として利用されることの多い単語帳を、5冊紹介しています。
どれも人気の単語帳ですが、TOEIC対策にはオススメしません。
気になる人は、↓をクリックしてください。
DUO 3.0
まず紹介するのは、鈴木陽一さんの『DUO 3.0』です。僕も高校生のころに持っていました。早稲田・慶応など、私大を志望する人に人気でした。CDは別売りで、基礎用と復習用があります。
中学生~社会人まで、幅広く愛される単語帳です。悪い単語帳ではないですが、やはりTOEIC対策としては無駄が多いですね。
「文で覚える」ことを意識した単語帳で、1単語=1義で覚える形。560本の例文に、2569語の見出し語を詰め込んでいます。少ない例文で、効率よく英単語を覚えるための工夫ですね。
ただし例文の丸暗記は、オススメしません。というか無理です。あくまで「少ない例文で、全単語を復習できる」と考えてください。
ターゲット1900
英検のパス単シリーズで有名な、旺文社が出版している単語帳です。旺文社が過去の受験データを分析し、「出る順」に並べています。
「出る順」なのは、あくまで「大学入試」であって、TOEICではありません。また「一語一義」にこだわっており、これもTOEICには使えないと思います。
基本的な単語が多いので、TOEIC対策としても全く無駄ではありませんが、先述した通り無駄が多いです。
システム英単語(シス単)
駿台が出している入試用の単語帳です。これといった特徴はないですが、「覚えやすい」との声が多いです。「ミニマル・フレーズ」という、短いフレーズから単語を覚える形式です。
basic、カード、ポケット版など、多くの副教材があります。
単語王
『単語王 2202』もTOEIC対策としては微妙です。あくまで入試対策ですね。同意語・反意語・多義語をガッツり載せてあるのが特徴な、ボリューミーな単語帳です。
Webサイトで復習テストが受けられるのが面白いです。ランダムテストを受けると、ネット上にランキングが表示されるようです。
鉄壁
最後が、鉄禄会の『東大英単語熟語 鉄壁』です。僕も10代のころに利用し、今でも本棚に眠っています。
東大生以外にも、幅広く支持されています。その理由は、絵・語源・イメージなど、特定の方法にこだわらず「覚えやすさ」を第一に考えている点にあるでしょう。
とても良い単語帳なのですが、TOEIC対策としては最も不向きかもしれません。longitude(経度)のような、TOEICではまず出てこないような単語帳が、たくさん載っているからです。
他にも、『英単語の語源図鑑』、Atsuさんの『Distinction2000』(未発売)、『Core1900』、関先生の『Stock4500』、Z会『速読英単語』など、どれも悪い単語帳ではありませんが、TOEIC用の単語帳は1冊持っておくべきです。
「日本語から英語」形式でオススメのTOEIC単語帳
「英語を隠し、日本から英語を思い出す」タイプの英単語帳を2冊ご紹介します。
金のフレーズ
評価 | ★4.5 |
到達レベル | 600点~990点 |
単語数 | 見出し1000語+α |
圧倒的No.1人気、金のフレーズ。特急シリーズの一角です。
『金のフレーズ』は累計100万部を超えるベストセラーとなっています。『金フレ』の愛称で親しまれ、絶大な支持を得ています。大学生協でも常連の1冊です。
その理由は、とにかく「フレーズがそのまま出る」こと。TOEIC試験のあちこちに似たようなフレーズが頻出します。
英単語の「選定」がすばらしいです。
形式は、左ページに空欄:「_ _ _ _ _ _」アリの7語以下の短いフレーズ。右ページに、空欄に入る英単語があります。
派生語・類義語も、ほんとうにTOEICに頻出のモノばかり。徹底してTOEICに特化している英単語帳です。対象者は、TOEIC500点以上の人です。
フレーズを暗記する必要はありませんが、単語を覚える段階から「どんな形で、文章の中に登場するのか」をイメージできるのが、金フレのメリットです。コロケーションも覚えられます。
吹き出し:完璧にするまでは、金フレだけでOKです! 全部覚えたら、『金の熟語』に移るのがオススメです。
金フレの内容は、4つのセクションに別れています。
- 600点レベル(400語)
- 730点レベル(300語)
- 860点レベル(200語)
- 990点レベル(100語)
これは、単に「頻出の順」に並んでいると考えてよさそうです。目標スコアが700点でも、860点レベルを勉強して構いません。
ただし990点レベルは、飛ばすのもアリです。出る頻度はかなり低いです。せっかく勉強しても、本番では1語も出てこない可能性もあります。
Supplementにある「part1頻出語」「部署・職業名」「多義語」の3つは、かなり優秀です。見出し語と同様に、しっかり覚えてください。
とくに「part1頻出語」は、そのまま点数に直結します。
銀のフレーズ
評価 | ★4.5 |
到達レベル | ~600点まで |
単語数 | 見出し1000語+α |
形式は、金フレと同じです。ただ難易度が、金フレよりも低いです。
「最短ルートでTOEIC600点に達するための単語集」を謳っています。対象者は、目標スコアが600点の人。あるいは腰を据えて、基礎からじっくり勉強したいTOEIC初心者です。
吹き出し:金フレの前に、銀フレで基礎固めをするのもアリですね。
銀フレの内容は、4つのセクションに分かれています。
- 基礎の400語
- 頻出の300語
- 必須の200語
- 発展の100語
この1000語はすべて、上級者なら一瞬で意味がわかります。せめて見出し語だけでも、早急に覚えてほしいです。
TOEIC初心者なら、この単語を覚えるだけでも、大幅なスコアアップが見込めますよ。
「英語から日本語」形式でオススメのTOEIC単語帳
「英語から日本語」形式でオススメの単語帳は、
✓金のセンテンス
✓世界一分かりやすいTOEIC単語帳
の2冊です。この中から選べば、間違いありません。
金のセンテンス
評価 | ★5 |
到達レベル | 600点~990点 |
単語数 | 約1500語 + α |
レベル・対象者は、金フレと同じです。ただコンセプトが、金フレとは違います。
金フレの1000語+500語 = 1500語の見出し語を、360の例文に詰め込んでいます。詰め込むといっても、不自然な文章にはなっていないのがスゴいです。
例文から覚えるため、「語法」も自然と身につきます。語法は丸暗記するより、例文から覚えたほうが楽ですね。
例文は難易度順に、並んでいるみたいですが、後半にも頻出の単語はバンバン出てきます。やるなら最後まで取り組みたいです。
形式は、DUO 3.0と同じ。DUOの、TOEICバージョンです。最高に、効率的な英単語帳となっています。
金のセンテンスをおすすめする人
- 金のフレーズを覚えたが「足りない」と感じる人
- フレーズより、例文から覚えたい人
- 英語 → 日本語で覚えたい人
世界一わかりやすい TOEICテストの英単語
評価 | ★4.5 |
到達レベル | ~800点 |
単語数 | 約800語 |
スタディサプリ講師・関先生の「世界一分かりやすい」シリーズです。全体的に、語彙レベルは表示より低いです。「900点以上向け」のセクションもありますが、語彙数は少ないです。
『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語』の特徴は、覚えやすさ。この記事で紹介した単語著の中で、最も覚えやすいです。
イラストや写真があり、「絵」で記憶に残ります。また関先生のコメントが印象に残り、頭から離れません。
一部の単語には、「設問の鍵になる」ことも解説されています。単語の意味だけでなく、設問との関わり方まで解説されている点がユニークです。
また「キラーフレーズ」といって、テスト本番にそのまま出るフレーズも載っています。ただコレは、「金フレ」には敵わないかなぁという印象です。
単語の選定も、金フレに比べると甘い。あまり出てこない単語も、たくさん載っています。
総評すると、「覚えやすいが、TOEIC用としては金フレに劣る」感じですね。
ちなみにCDはついておらず、音声はダウンロードする形です。なんとDVD付きのバージョンもあるようです。
TEPPAN英単語
評価 | ★3.5 |
到達レベル | ~800点(書籍には860点とある) |
単語数 | 1000語 |
この単語帳の最大の特徴は、右ページにある①生徒の記憶エピソードと②関先生のコメント(カクシン解説)です。このコメントが印象に残り、覚えやすくなっています。
ただし後半の「最終チェックの英単語」には、何の解説もなく、雑に詰め込んであるのが残念です。
それに解説も、『世界一分かりやすい TOEIC単語帳』に比べると、インパクトがいまひとつ。関先生にこだわるなら、「世界一分かりやすい TOEIC単語帳」の方をオススメします。
対象者がハッキリしない、印象を持ちました。全体的に、単語が簡単でフワフワしています。選定が甘いです。
それに紙質が最悪です。テロテロの紙質で、ペンで書き込みにくいタイプ。この紙質で、大幅に減点しました。(アプリ版なら、評価は★4です)
なお書籍を買った人には、スタディサプリのQRコードがついてきます。スタディサプリTOEICの、『TEPPAN英単語』アプリだけ無料で使えるようになりますよ。
ちなみに単語の順番は、スタディサプリTOEICユーザーの、正答率順番です。

スタディサプリTOEICが神アプリなだけ、『TEPPAN英単語』には残念ですね。
その他TOEIC英単語帳
「他の英単語帳も知りたい」方は、↓ボタンをClickしてください。
人気度は下がるので、気になる人だけでOK
キクタンTOEICシリーズ
評価 | ★2.5 |
到達レベル | ~990点 |
単語数 | 448語 or 1120語 |
SCORE 500, 600, 800, 990の4冊に別れています。
こんなに細かく別ける必要あった?(お金を取りたいだけなんじゃ・・ と感じてしまう)
また覚えるための工夫も、とくに見られません。
しかもアルクのキクタン・シリーズは、デザインが見にくいです。買うなら本屋で見てからにしてください。ネットで買うと、後悔します。とくにKindle版は酷いです。
公式ボキャブラリーブック
評価 | ★3.5 |
到達レベル | ~700点くらい? |
単語数 | 1,155語 |
『TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック』は、TOEICテストを作っているETSが制作した、公式の単語帳です。
過去問に実際に出た単語を、実際のテストに出た例文から学べます。TOEICは過去問が一般に公開されていませんから、公式ならではのメリットです。
ただ悪く言えば、強みは「公式であること」だけ。金フレ等の方が、ずっと覚えやすいです。載っている単語も、大差ありません。
単語の順が、なぜかabc順。「頻出順」にしたほうが、公式の強みを生かせると思いますが・・(辞書としては使いやすい)
公式問題集はオススメですが、公式ボキャブラリーブックはおすすめしないです。
英単語スピードマスター
評価 | ★3.5 |
到達レベル | 600点~860点 |
単語数 | 見出し1184語+α |
『TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスター』は、ビジネス語・生活語のジャンル別に別れているのが特徴です。
例えばビジネス語であれば、さらに「採用」「財務」など、細かくジャンル分けされています。
また派生語・類義語が、他の単語帳に比べてかなり豊富です。(多すぎる気がします)
本番そのままプラチナボキャブラリー
評価 | ★4 |
到達レベル | ~900点 |
単語数 | 見出し1444語 |
『TOEIC(R) L&Rテスト 本番そのままプラチナボキャブラリー』は、part別に単語が別けられているのが特徴です。
単語は右ページに載っており、左ページにはTOEICの各パートと同じ形式の英文が載っています。
とくにpart1セクションは、左側に「写真」が載っていて、単語をイメージしやすいのは良いですね。
語彙レベルは高めだと感じました。2冊目の単語帳に、ちょうどいいかもしれません。隠れた良書だと思います。
TOEICにオススメの熟語帳
TOEICにオススメの熟語帳は、『金の熟語』です。
実はまだ発売されていません。(2/28発売予定)
でも発売前から、「神」熟語帳であることが分かります。
TOEICに特化した熟語帳は、他に例がありません。金フレは「コラム」的なところに、サラッとまとめてあるだけ・・
今までは代わりとして、高校生用のZ会『速読英熟語』や『解体英熟語』、『英熟語ターゲット1000』が使われたようですが・・ これからは『金の熟語』に取って代わるでしょう。
熟語が弱いな~と感じている人には、ぜひ手にとってもらいたいです。
2冊目のTOEIC単語帳としてもオススメです。
吹き出し:僕はAmazonで予約しています!発売しだい、速攻でレビューするのでお楽しみに!!
迷ったら金・銀シリーズ
TOEIC単語帳の超人気シリーズですので、「間違えたくない」人は金・銀シリーズから選べば大きく間違えることは無いです。
金・銀シリーズの著者は、TEX加藤さん。
受験したTOEICで、20回連続990点満点という記録を持っています。
このシリーズのメリットは、「そのまま出る」こと。TEX加藤さんが公開テスト受験後に、試験で出た単語をエクセルシートにまとめています(TEXファイル)。それを元に、この単語帳はつくられています。
TOEICマニアのTEX加藤さんだからこそ作れる、「勉強した分だけスコアが上がる単語帳」となっています。
関連語・派生語まで、精査されています。細かい派生語にまで、こだわりを感じます。
金フレと銀フレ、どっちを選ぶ?
金フレと銀フレの違いは、「単語の難しさ」だけです。それ以外は、さほど違いはありません。
↓の表を参考にしてください(※僕の個人的な、感覚です)
このくらいのレベル感です。なお金フレ冒頭にもある通り、TOEIC500点以下の方には、金シリーズは難しいです。
金 / 銀 | 到達スコア |
金フレ | 600~990 |
銀フレ | 400 ~ 600 |
また朝日新聞出版から、「TOEIC基本単語200」というpdfファイルが用意されています。悩んでいるなら、まずは語彙力診断してみましょう。
参考 TOEIC 基本単語 200朝日新聞出版 この単語一覧をざっと見て、「分からない単語だらけ」なら、銀フレ・銀センから始めるのがオススメです。
またTOEIC600点を越えていても、単語力に不安があるなら、銀シリーズから始めるのもアリです。単語力はすべての基礎なので、やっておいて損はありません。
金のフレーズと金のセンテンス、1冊目はどっち?
金のフレーズ | 日本語→英語が基本 |
英語→日本語も可能 | |
金のセンテンス | 英語→日本語が基本 |
少ない例文で効率◎ |
本屋で見比べるのもいいですし、Amazonの「なか見必見」でも、中身が見れます。
僕は『金のフレーズ』で、TOEIC925点を取りました。でも今は『金のセンテンス』で勉強しています! 個人的には、『金のセンテンス』から始めればよかった・・ と感じています。
吹き出し:好みの問題です! でも個人的には、『金のセンテンス』の方を、オススメします。
紙の本とアプリ(abceed)、どっちを選ぶ?
僕は「紙の単語帳」をオススメします。
理由は、「書き込めるから」です。
何度も間違えた英単語を、丸でグルグルッと囲んだり。類義語を単語の横に書き込んだり。絵を落書きしたり。問題集に出てきて「分からなかった」単語を、上下の余白に書き込んだり。
単語帳は、積極的に書き込むことで、記憶に定着します。単語帳は、アナログの方が記憶に残りやすいと考えます。
なお、アプリは「abceed」からダウンロードできます。
またApp Store「英単語 by 物書堂」からも、「金のフレーズ2」というコンテンツに、アプリ内課金できるようです。なお「金のフレーズ2」という名の個別アプリは、今後アップデートされず、「英単語 by 物書堂」に組み込まれたので、気をつけてください。

金・銀シリーズの、デメリット
赤字が見にくい
他の単語帳に比べて、赤字が薄いです。赤というより、オレンジ色に近い感じ。遠目だと、読みにくいです。
また黒文字も含めて、全体的に文字が小さく・薄いです。若干の使いづらさを感じます。
TOEICのウンチクがうざい
TEX加藤さんが、顔文字マークつきで、「TOEICの世界では~~」と、TOEICの世界をイジります。例えば「TOEICの世界では、やたらと配管が壊れる」みたいな。
役に立つモノ(日本とアメリカの慣習の違いなど)もあるのですが、中には「どうでもいい」ウンチクも多いのです。
TOEICマニアのTEX加藤さんには、面白いのでしょうが、一般の学習者には「?」です。TOEICを知りすぎているがゆえの、欠点といえます。
別のセクションにまとめて書いてほしいですが、単語の解説にちょこちょこ入ってくるので、学習効率が落ちます。「顔文字」マークがついている部分は、読まない方が効率がよいです。
金フレ・銀のフレの使い方
音声を無料ダウンロードできるURLは、金フレ・銀フレの中に書いてあります。先延ばしにすると、面倒くさくなります。買ってスグに、ダウンロードしておきましょう。
なお金フレは、100万部突破記念として、「裏音声」というものが公開。アメリカ英語・イギリス英語の両方に、対応しました。
金のセンテンスの使い方
この効率の良さが、『金のセンテンス』最大のメリットです。
【速攻】英単語の覚え方
日本語訳は覚えるな
日本語訳を、丸暗記しても訳には立ちません。「英語→日本語」の変換ではなく、「英語→意味」の変換にしないと、part7は解き終わらないです。
「なんとなく、意味がわかる」でOKなのです。言葉ってそういうものです。僕らは日本語でも、単語の意味を、辞書のようには覚えていません。ボンヤリと記憶しています。
例えば「attribute」を「原因に帰す」などと覚えても、役には立ちません。また「attribute 結果 to 原因」などと機械的に覚えるのも、あまりオススメしません。日本語だって、こんな風には覚えていないはずです。
他にもpart1に出る「wheelbarrow」を、「手押し車」などと覚えても、意味がわかりません。(手押し車って何やねん)
それより写真で覚える(wheelbarrow画像検索結果 別タブ)方が、10倍記憶に残りますし、役に立ちます。
吹き出し:「日本語訳」を覚えるのではなく、「意味」をつかもう。
発音・アクセントも必ず一緒に
高校の同級生に、medicineを(メディシネ)と覚える強者がいました。こんな覚え方は、絶対にやめましょう。
受験英語ならリスニングが無いので、百歩譲ってアリだとしても。TOEICはリスニングが、点数の50%を占めます。
変な発音やアクセントで覚えると、リスニングに悪影響を及ぼします。
吹き出し:発音記号が苦手な人は、音声を使おう!
何度も繰り返す
もう聞き飽きたでしょうが、繰り返しは本当に大切なんです。何度も繰り返すことで、脳はその情報を重要だと認識し、長期記憶に保管します。
たった1回で覚えられるのは天才だけ。僕らは「繰り返さないと、覚えられない」用に、生まれつき設計されています。
最低3回以上は、繰りかえしてください。
関連語・類義語は、はじめは飛ばす
単語帳は、見出し語の3倍くらいの関連語・派生語が載っています。最初から全部覚えようとする真面目な人は、途中で挫折します。
単語の重要度は、見出し語 > 関連語です。まずは見出し語だけを、しっかり覚えましょう。
「すべて完璧にする」より、まず「見出しだけを完璧にする」のが先です。
多義語の覚え方
「日本語訳を覚えるな」でも伝えたとおり、「日本語訳」を覚えてはいけません。「なんとなくのイメージ」で覚えておけば十分です。
多義語には、「すべての訳に共通するイメージ」があるので、それを覚えれば十分。後はたくさん例文を見るうちに、自然と意味がわかるようになります。
例えば「accommodate」なら、「収容する、乗せる、満たす」などと訳を覚える必要はありません。なんとなく「受け入れてやる」ようなイメージで覚えておけば十分です。
僕は高校生のころ学校の先生に、接続詞asの7個の訳「ので、ながら、ように、とき、つれて、つつ、として」を、暗記させられました。でも何の役にも立ちませんでした(笑)
asは、asです。共通する1つのイメージをおさえれば十分です。ちなみにasの解説は、スタディサプリTOEICの授業が最高に分かりやすいですよ。